イギリスでびっくり (3)-銀行員がおバ○

日本で銀行員と言えば、マジメ、お堅いっていうイメージがある。キチキチと仕事を片付けるっていうイメージがある。今は銀行の競争や廃統合も激しいから、昔ほど安定した職場という感じではないのかもしれないが、それでも、就職先として「悪くない」ととらえられていると思う。したがって、銀行は優秀な人材を得ていると思う。

イギリスでは銀行員といえば(>窓口業務をするような人)、「仕事が出来ない」というイメージだ。本当に、どうしたらこんなことを間違えることが出来るんだ!!!と思うことが多い。

何度も、どひゃー!!!という出来事があった。

一番最初の衝撃は、留学前英語研修の時に、インドネシア人の友達にくっついて銀行に行った時。家族に電話した時に「イギリスでは何でもびっくりするほど高い」と話したら、家族が心配して送金してくれたそうだ。

きっとお金持ちの家なんだろうけれど、5000ポンドも。5000ポンドといえば100万円くらい。インドネシアにおいては200~300万円、いや500万円くらいの使い手があるお金かもしれない。

で、「家族が送金しているって言うんですが、届いてますか?」と彼が銀行員に聞くと、ちょっと調べて、「いいえ」との返事。彼は真っ青(>肌の色が黒いのでどんな色になったのか覚えてないが、とにかく顔色が変わったという感じであった。当たり前だよね)になった。

「よく調べて下さい。家族は○日に送ったと言っています」と食い下がる(>当たり前だが)。「はいはい」と、さらに調べて、「あぁ、本当だ。入金してますね」とアッサリと言う(>おいおい)。

彼は入金が分かって本当にほっとした顔をしていたが、この数分間生きた心地がしなかったと思う。潰瘍のひとつも出来たかもしれないぞ!

「イギリスの銀行は間違いが多いっていうから注意しないと」というのはその時に知った。ひょっとすると私も小さなミスでお金を失ったり得たりしてたのかもしれないんだけれど、留学中は大過なく過ごした。帰国の時に真っ青になるような出来事があったんだが、長くなるので、それはまた機会を改めて書くかもしれない。

私が最近困っているのは、キャッシュ・カードの入手だ。私の口座のお知らせは留学中に同じ寮に住んでたロシア人の友達Oの家に届くようになっている。

3年くらい前までは、彼女が在宅の時に新しいカードが届いていたので(>イギリスでは2年ごとに更新)、問題なく事が進んでいたのだが、たぶん、たまたま彼女が留守の間にカードが届いたらしく、3年前の春に新しいカードを得ようとして、結局、入手出来なかった。

銀行窓口でOの家でなく(>彼女はその時里帰りしてたから)、支店の方に新しいカードが届くように手続きしてもらったのだが、結局、1ヶ月くらい何度も窓口に足を運んでついに入手出来なかった。窓口の人は「1週間もあれば来るはずなんだけれども」と言うのだが。そして、何度も、また新たにカードを頼んでくれたりもしたのだが。

「銀行カードの発行」というような、銀行員にとって、ABCの業務が出来ないのだよねぇ。

今回(2006年3月)の滞在は2週間だったので、カードの入手は無理だろうと思ったが、口座をあんまり放っておくと、今度は勝手に口座を閉鎖されてしまったりするので、とにかく銀行に行った。なんやかやと40~50万円はお金が残っているのだ。勝手に閉鎖されちまったらたまらん!!

窓口の人がテキパキ対応してくれて、ずっと懸案だった定期の解約も簡単に出来(>これも1ヶ月前に「予告」が必要ということがあったので、1ヶ月以上滞在出来る時にやらないと、どんな間違いをしでかされるか分からないので「危ない!」と思って控えていたのだ。現在は「予告」はいらなくなったらしい)、カードもあっという間にゲット出来るという。前回同様、Oの家じゃなくて支店の方にカードを送ってもらう手続きをした。前回1ヶ月かかっても出来なかったものが今回2週間で出来る保証はないので、あんまり期待してなかったのだが。

そしたら、あっという間に処理が進んだ。しかし、カードは支店だなく、Oの家に着き、彼女が留守だったので、彼女の家の近くの郵便局まで取りに来い、というメッセージが彼女の家に残されていた。

まぁ、カードが来たんだからいいけど、それにしても、どうしてこんな単純なことが出来ないかなぁ。

で、郵便局で無事カードをゲットした。一緒に来た手紙には「昔の暗証番号が使えます」って書いてあるので、昔のでやってみたらダメだった。

窓口にもっていって前回対応してくれたお兄さんに言うと、「新しいピンナンバーを注文してあげます」とのこと。「いつ、帰国でしたっけ? たぶん、それまでには間に合います」ということだが、どうだかなぁ。

「ウェイト・アンド・シー」というのが、今の状況。

(後日談:なんと、奇跡的に帰国前日にピンナンバーをゲット出来ました! ぱちぱちぱち!!! 素晴らしい!!!!・・・って、多分、日本だたったら「出来て当たり前」のことなんだろうけれどさ。こっちの銀行だと「出来なくて当たり前。かっかするだけムダ」って感じだからさ)