2003年夏、1月半ほどイギリス出張してました。毎日楽しく仕事してましたが、帰国前、さすがに疲れがたまった感じがありました。その日は滞在していたMから郊外のDに行く予定でしたが、MのP駅構内で「漢方薬&中国式マッサージ」のお店の看板がふと目にとまりました。
中国式足裏マッサージは「痛い」という話を聞いていたので、ためらうものがあったのですが、背に腹はかえらられないという状態で、とにかく飛び込んでみました。たまたま施術師の人がいて、本当はマッサージのサーヴィスは午前10時からだったんですが、特別に今すぐでもやってくれるとのこと。
漢方薬の方の担当らしいおじさんは、その施術師のことをベタぼめで、「彼女は中国でも最高の資格を持ってるんですよ。彼女は腕が良くて彼女が店を動くとお客がみんな彼女について店を変わっちゃうんですよ」と自慢そうに話してました。で、上手な人ならそんなにひどく痛いってことはないかな?と心が動きました。
それに、イギリスで営業してるってことは、「痛みに弱い」というイギリス人も顧客の対象になってるんだろうし(だから、英国式英国式リフレはソフト)、「痛い」というウワサの中国式でも日本みたいに痛くはされないだろう…と思ったんですよね。で、ちょっと恐かったけど、電車を一本遅らせて施術してもらうことにしました。
最初はフットバスから。塩とハーブの入ったちょっと不気味な色のフットバス。しかし、中国式は(というよりイギリスの中国式?)けっこう野蛮。フットバス用の容器(?)に、お買い物のビニール袋をかぶせて、そこにお湯をザーっと注ぐ。
その後足にオイル(ふつうのイギリスの薬屋さんで売ってるやつ)を塗って施術の始まり…。でも、普通に店頭の椅子に座って、外から丸見えの中でやります。
英国式リフレでは親指の腹を使ってマッサージするけど、中国式は手の表側の、指の関節も使います。また、親指、人差し指、中指の側面も使う。だからゴリゴリと力が入るのねぇ。最初はソフトに、だんだん強く…。
おじさんが自慢するだけあって、確かにうまい!
疲れは相当たまってたらしく、足にさわったとたん「疲れすぎ!」と言われてしまいました。足裏と身体との関連も英国式リフレでは内臓との関係を言われるけど、中国式だと内 臓に加えて骨との関係も指摘します。「ここは骨盤と関係してる」とか 「ここはすねの骨」とか。
確かに場所によっては痛かったけど、でも、まぁガマンできないほどじゃないし、日本のリフレの痛い人とかわらないかな…。
彼女の方は英語がいまいちで、私の方は解剖学的単語をあまり知らないので、コミュニケーションに多少難ありです。内臓や骨の名前をちゃんと英語で覚えないとなぁ。
その後、Dに行き仕事をしていると、足裏からポカポカと身体が温かくなって来る感じ…。そして、身体中の血の巡りが良くなってくる実感がありました。それは1日中続き、集中力もやる気も増し、気分よく仕事が出来ました。
その朝は頭痛とノドの痛みがあり、「カゼをひいたかな」と思って、薬を飲んでたんです。でも、頭痛もノドの痛みもすっかり消し飛んでしまいました。中国4千年の歴史はやっぱりすごいかも…。
25分の足裏リフレでこんなに楽になれるなら、フルボディのマッサージをやってもらったらもっと軽くなれるかも…と、帰りにはフルボディの予約も入れてしまいました。