「世界のバレエ探検隊」調査報告 (2)-韓国(2006年1月)

トルコに引き続き、バレエ事情は???な不発の探検に終わりましたが、韓国旅行は思い切り楽しんで来ました。(「韓国を満喫!」をご参照下さい)

「さて、いよいよ2日後は韓国だ!」という頃になって、「あ、ひょっとしてバレエ出来ないかしら?」と思いつく…。相変わらずのドタバタした暮らしぶりと性格です。

そう言えば、以前Nさんが韓国でレッスンして来たって言ってたなー、とか、Umさんが韓国に公演に行ったんだよねーとか思い出し、ひょっとしたら、外国バレエ事情に詳しいUtさんとこの掲示板で問い合わせれば、なにか情報が得られるかも…と、あたふたとあちこちにカキコミをしました。

ネット検索もしてみたけれど、どうもよく事情が分からない。やっぱハングルやらないとダメだな。

で、事前に得た情報としては、どうも韓国には「大人のバレエ」を気軽に楽しめる場所はなさそうっていうこと。

日本のバレエ団やスクールと関係のあるあちらのバレエ団や教室でレッスンすることは、よぉっく事前に準備しとけば不可能じゃなさそう…ということは分かりました。

が、こんな時、悲しいのは自分の腕前。どこに行っても相手に迷惑かけない程度に踊れれば、「せっかくだから」と頭下げていろいろお願いしてレッスンしてきちゃうんだけど、私の技術じゃそこまでは出来ない。

あちらで案内してくれた日本に留学経験のある韓国の方にも、聞いてみましたが、どうもそういう場所はなさそう…。

うーむ、残念!

トルコと同じく、せめて電話帳でバレエ・スクールの所在くらいは確かめたいなぁと思いつつ、ハングルで「バレエ」ってどう書くの?というのも分からず、そのままになってしまいました。

そういえば、イギリス留学中にいつも一緒にレッスンしてた韓国人の女の子は(>再開組)、韓国には「大人のバレエ」はないって言ってました。あれから10年くらい経つし事情が代ったかなぁと思ってたんだけど、そうでもなかったみたい。

その後の調べでも、韓国バレエ界は少数精鋭というか、才能ある子をビシビシ鍛える!っていうタイプのバレエ教育だと聞きました。なるほどねー。

今回は同僚たちとの職場の旅行だったので、いずれにせよ「自由時間」はなかったので、スタジオを発見してもレッスンは無理だったと思うのですが(>一応レオタードとシューズは入れてったが)、韓国にはかなりはまって帰ってきたので、次回はもうちょっと事前調査をしてから行こうと思います。

ひょっとしたら、フィットネスクラブみたいなところで何かあるかもしれないもんね。

ま、バレエが無理でも、伝統舞踊の超初心者向けレッスンなんてのを受けてみたいなーと思ったりもしています。

韓国では若い人も伝統芸能を大切にしようという気持ちが強いらしく、大学でもキャンパス内で伝統音楽を練習している風景が日常的に見られるらしい。

…ということであれば、伝統舞踊も習えそうな気がするんだよね。

今回は、みんなから「こんな時期に韓国に行くなんて正気の沙汰とは思えない」と言われるほど寒い時期に行ったので(>最高気温がマイナス4度!)、韓国の伝統芸能を見に行ったあと、温かい時期なら、最後みんなで輪になって踊る!というのもなかったんですが、ま、最低限それだけでも体験し、そこのダンサーの方々から、「どこかで伝統舞踊習えません?」と聞いてみたいなーと思っています。

「世界のバレエ探検隊」調査報告 (1)-トルコ(2003年6月)

隊長1人、隊員1人、しかも隊長と隊員は同一人物という超弱小な「世界のバレエ探検隊」は、隊長兼隊員が友人Mの結婚式でトルコに行くことになったため、ついでにトルコのバレエ事情も調べて来よう!…と、張り切って出かけたものの、結局のところ良くは分からずじまいでした。

乗り継ぎのパリで(直行便が出る日には仕事の都合で行けなかった)、英・トルコ語辞典を買うつもりだったんですが、飛行機が遅れてペケ。それを使って、せめてイエロー・ページの「バレエ・スクール」の欄ぐらいはチェックしようと思ってたんですけどね。トルコ語で「バレエ」って何て言うのかな?

仕方なく、帰国する時、アタチュルク空港の本屋で「ぴあ」みたいな雑誌を買おうと思って探していると、なんとトルコ版「タイムアウト」(Time Out)を発見。イギリスでも良く見かける情報誌で、デザインも同じでした。ただし、トルコ語。

ダンスの所を見ると、ピナ・バウシュの公演の案内がありました。ダンスのレビューのページにはコンテンポラリーのダンス評が…。クラッシックはあんまり盛んじゃないのかしら。バレエ情報はないみたいだった。

でも、観光途中に入ったレストランの女性トイレのマークが、チュチュを着てしっかり5番に立ってる女性のシルエットだったのよね~。これって何なのかしら?

そうそう、ホテルでハマム(トルコのお風呂)に入り、「アカスリ」ってのをやってもらったんですが、その時かかってた音楽の中に「白鳥の湖」があり、う~む、トルコで裸で「白鳥」を聞くことになるとは…と、なんとも言えない気分でありました。

あと、街中でトルコ帽をかぶり、色あざやかなスカートをはいたおじさんたちと、楽器を持ったおじさんたちが歩いてまして、案内してくれた人(私の友人の従弟)によれば、彼らは「トルコ・ダンスのダンサー」とのこと。ふ~む。

そう言えば、あちこちに、トルコ帽をかぶったおじさんが踊ってる姿のイラストのついたお土産物があったなぁ…。女性はベリーダンスで男性はトルコダンスなんだろうか。イラストから見る限り、おじさんたちが繰り広げるトルコダンスは、けっこう動きもありそうだけど、身体使いがなんだか怪しく妖しい・…。

次回には、是非トルコダンスの講習も受けてみたい(女性はダメ?)と思いました。

で、トルコの人は踊り好き。結婚式の後のパーティには、バンドが入り、花嫁花婿が踊り出すと、みんながワラワラと出てきて踊り出す。母と私も輪に加わって踊って来ました。母と私は11時頃失礼しましたが、みんなは2時まで踊っていたそうです。

友人Mが踊るのは留学中のパーティなどで見たことがありますが、な~んかステップが怪しげで妖しげだったんだけど、ここでみんなが踊るのを見て、納得。これがトルコの男性の踊り方なのね。

女性も男性も、1人で踊ったり、2人で向き合ってコミュニケートしつつ踊ったり(男女、女女)、抱き合って踊ったり(男女)、まぁ、色々なんだけど、手の使い方と腰の使い方がちょっと独特。

でも、こうやってみんなで踊るっていいなぁって思いました。踊りは人と人をつなぐもの。言葉が通じない私達日本人とトルコの人々が、一緒の空間で一緒にMの結婚を祝って踊る…。ステップなんか適当でも、音楽があってムーブメントがあれば、それはいつだって「ダンス」です。そして、ダンスはやっぱり「コミュニケーション」なんですよね。