身体と心のメンテナンス (7)-中国式フルボディ・マッサージ

2003年夏のイギリス出張からの帰国前日、あちらでたまった疲れをほぐしてから帰国すべく、中国式マッサージへ行きました。足裏式マッサージが衝撃的に効いたので、これはフル・ボディも経験せねば…と思いまして。また、帰国翌日から仕事で、その後しばらく土日がない生活が続く予定で、とにかく体調整えておかないと…という切実な事情もありまして。

トリートメントしてくれたのは足裏式をやってくれたのと同じ女性。良かった!

個室に入るとまずは「服を脱いで、下着だけになってね」と言われる。アロマの場合は服を脱いだらシーツの間に入ってて・・とか、そいういう配慮が行き届いてますが、中国式はその点けっこう野蛮。

「はい、じゃあうつぶせになって」と、マッサージが始まります。

肩や背中がすごく凝ってるらしく、「いくらなんでも働きすぎ」と言われてしまいました。トリートメント前1週間は帰国が迫ってることもあり、焦って仕事してたし、特にその前3日間くらいは、ほとんど休憩も取らず日中マイクロフィルムを読み続けてたので、たしかに疲れはたまっているはず。

足裏は普通の薬屋で売ってる油みたいでしたが、フル・ボディは、メンソール系の臭いのする油を使ってのマッサージでした。「タイガーバーム?」と聞くと、「タイガーバームよりもっと効くやつ」とのこと。

腰の辺りと腕の付け根のあたりにもゴリゴリと固いところがあって、そこを触られると痛い。でも痛いけど、なんというか、「これは正しい痛さだ」という感じの痛さなので、我慢ができます。

彼女は身体も大きいし手も大きいし、マッサージもダイナミック。脚もッサージしてもらって(脚については特に何も言われなかった)、今度は仰向けになります。脚を持ち上げてくぃっくぃっと膝を曲げてみる。こって力ないと出来ないよねぇ。中国マッサージの施術者は相当体力ないと無理そう。

お腹、胸の辺りや腕も一通りマッサージしてもらうと、今度は頭。「時々頭痛がするでしょ?」と言われました。なんか流れが滞ってる場所があるらしい。で、諸悪の根源は首の付け根らしい。

頭もワシワシと揉んでもらって疲れがどんどんほぐれて行くのが分かります。「頭にもっと血が流れるようになれば、もっとエネルギーが出る」とのこと。こんなにがんばっても仕事が進まないのは、頭の血の巡りが悪いせい?

あとは腎臓の辺りかな? で、ここが強くなれば、もっともっとエネルーが出ると言ってました。これ以上エネルギッシュになってどうする?という気もしないでもないけど、ま、私にはまだまだエネルギーがあるってことなのね。特にエネルギーが頭に行って欲しいもんだわ~。

「ここに住んでるんならいいのにね~。私が定期的にトリートメントしてあげるのにぃ~」と言われましたが、ほんと、残念だわ。

「こないだ足裏マッサージしてもらったらすっごく効いたので驚きました。友達に話したら友達も受けてみたいって言ってるんだけど、ロンドンにも中国式マッサージ受けられるところあります?」と聞くと、「中国式マッサージがいいんじゃなくて、私がいいのよ」と豪語してましたが、ま、それだけのことはある腕の持ち主かも・・・。

で、漢方薬を少しと入浴剤とマッサージに使うすぅすぅする油を買ってきました。

ま、薬を飲むより、生活自体を改めることが大切なんだけどね。で、入浴剤は「これを入れて最低25分は温まってね。すごく良く眠れるから」といわれたのだけど、とにかく25分ゆっくりお湯に浸かってられる生活を心がけることが大切って ことよね。

足裏式の場合は、トリートメントを受けた後、すぐに足裏から血がのぼってくる感じがあったけど、フル・ボディの場合は本当に効いてきたのは、もう少し後から。もちろん、マッサージしてもらった後、「身体が軽くなったよ~」という感じはありましたけどまずは、眠りが深くなりましたね。翌日飛行機に乗りましたが、とにかく深く眠れましたね。おかげで時差ボケもほとんどありませんでした。

で、飛行機で眠っている時、頭の芯というか脳の深い内部に、なにかキーンと感じるものがあり、カチンと今まで合わさってなかったものが合わさったような、心地よい感じがありました。もし、クモ膜下や脳梗塞の前兆だったらイヤですが、夢うつつに、「これが彼女の言ってた頭に血が流れるってやつ?」と思いました。

帰国してからも休みなく動いてますが、比較的元気が続いています。やっぱりこのフル・ボディが効いているかも…。

あと、マッサージに使ったオイルを時々首や肩(ここが私の弱点)に塗って自分でマッサージするといいと助言を受けたのですが、空港で首にこのオイルを塗ってみると、いや~、これがすごいんです。湿布薬やスプレー式の湿布薬なんかでも、最初す~っとするけど、すぐ「す~っ」がなくなるでしょ? このオイルは塗った直後は感じないんだけど、ちょっとしてから、「す~っ」がきて、その後1時間くらい「す~っ」としてるの。

中国4千年の歴史にすっかり感銘を受けてしまいました。すごいぞ! (>中国)

これからはMに来るたびに、彼女のトリートメントを受けよう!と固く決意。私の「身体と心のメンテナンス」にまたひとつ新しいメニューが加わりました。

しかし、中国式はアロマやリフレよりハードなので、上手な人にやってもらわないとダメージも大きいと思いました。店頭にいたおじさんも、「資格のないのに中国式と銘打ってやってる人多いんだよね~」と言ってました。要注意!ですね。

(後に日本でお世話になっているアロマセラピストさんにうかがったところ、「す~」っとする油は使い続けていると筋肉に悪いとか…。こういうのも「知識」がないと危ないですね。)