森下洋子さんも履いているというフリー○。ポアントを履き始め2年くらいしてから、またイギリスに行く機会がありました。その機会に、あこがれのフリー○を買ってくることにしました。
ロンドンのフリー○は、外装は緑色に金色の模様のはいった、小さなかわいらしいお店。ポアントを履いてから間もないことを告げ、フィッティングをしてもらいました。その時のマークが何だったかは覚えていないのですが、お店の人が選んでくれた1足を購入しました。
で、日本に帰ってフリー○を履いてみました。フリー○を履いた最初のレッスンの時は、すご~く痛くて、こりゃダメかな…と思いました。ところが次のレッスンで履くと、うそのように足にフィットしていました。その、「いい感じ」は今も忘れられません。
ところが(!)、4回目の発表会で、このお気に入りのフリードを履いたんですが、延々と続く「眠り」のコーダで、パドブレ踏みながら円周を回ってる時、シャンクがボッコリ折れたんです。ひゃ~! ほんと、最後の最後で良かった! 仕方なくドゥミでパドブレしながらも、ボッコリの恐怖は私の胸に深く刻まれてしまいました。
フリー○のことを思う時、あの忘れられないフィット感とこのボッコリの恐怖がいつも裏表になっています。その後もたまにフリー○を履かないでもないんですが、あの時のようなフィット感を得られる靴にはまだ出会ってません。そして、あの時の恐さがトラウマになっていて、フリー○を履いて踊っている時って、どこか心の底で恐さを感じてるようなとこがあります。
でも、たまにフリー○を履くと、「指を使う感じ」が分かるという気がします。今、履いているバヤ○―ルだと、そんなに指を使わなくても立ててしまうんですが、フリー○は、もう少し細かく指を使わないと立てない…というか…。先生にお話しすると、先生も「フリー○を履いた方が勉強になるかもしれないですね」とおっしゃるのですが、なかなか合う靴がないんです。
イギリスでフィッティングしてもらって買おうとすると、あ~でもない、こ~でもないってなかなか売ってもらえず、私の足の形にはフリー○はダメなのかなぁ…と思ったりもしています。
足も変わると言うので、またフリー○が合う日が来るかもしれないし、来ないかもしれない…。でも、フリー○はやはりどこかで私のあこがれのポアントです。