ふるふる生活

スローライフ中

鈴の石橋製作ドキュメント 其の三

on 2008年3月2日

まず、上手側からじっくり観てみましょう(*^-^*)

龍上手:ひゅ~♪

龍上手仕上がり

石橋中央:ふぉ~!初めて中央の部分をじっくりみました(;o;)

石橋中央仕上がり

鳳凰下手:よがっだね~~(ToT)♪ 仕上がったね~~~!!!

鳳凰下手仕上がり

さてさて、私<ふるふる>は、妹<鈴>が石橋をつくる時にどんなイメージを頭の中に描いていたのか興味があり、
いくつか質問をしてみました。

Q1.(ふる)石橋をつくる時、どういう風にデザインを決めていったの?

全体像仕上がり

(鈴)勘緑さんから、目立つデザイン(シーサー等)の入った、沖縄らしい橋にしてほしいという注文がありましたが、あとは自由に考えさせてもらいました
背景幕がとってもカラフルな抽象画だったので、お互いが相殺し合わぬよう、着色もなく質素だが、石彫りの装飾が美しいどっしり構えた感じの橋にしようと考えました
(比謝橋は五連続アーチで美しいといわれる石橋でした、戦争にて破壊される)
もちろんアーチ状で

Q2.(ふる)下手が鳳凰と炎、上手が龍と雲にしたのはどうして?

鳳凰ドアップ
鳳凰下ドアップ

龍、顔龍、胴体龍、尾ひれ

(鈴)「チルー伝説」繋がりということで(!?)、龍と鳳凰も神話や伝説に由来する吉祥文様ですし、沖縄の建築物や工芸品にも頻繁に使用されていたので採用しました (両方とも見栄えがしますし、資料が豊富だったのでネ…)

(鈴)龍と雲や、鳳凰と炎は、よくある文様の組み合わせです

鳳凰アップ龍仕上がり

手摺の部分は、神社等 (橋・灯籠) でよく見受けられる形です このデザインは舞台でもしょっちゅう出てきてるんです 綺麗な形でしょ

蓮花

Q3.(ふる)蝶々かわいいね。蝶々を潜ませたのには理由があるの?
蓮花とか他にも理由があったりこだわりがあるものはおしえて~。

蝶々蓮花と蝶々

(鈴)蝶々と蓮花が登場するのは、可愛いから…ただそれだけで いろいろデザインを考えているうち、蓮のつぼみが高欄の宝珠の形に見えてきました その結果が、見ての通りのデザインとなりました 以上、私の趣味も入ってます(;^_^A

(ふる)ほぉ~~。とても自由にデザインさせてくださったんですね。鈴もがんばってるんだなあ…。それで、最終段階の陰影がつくとどんな感じになるのかなぁ?

写真:陰影のついた石橋上手

陰影のついた石橋上手

(ふる)うわ~。
絵描きさんに手伝っていただいて陰影をつけていただくと、こんなに重みや質感が出るんだね。
びっくりして鳥肌が立ちました!!!

(鈴)陰影をつけてくださったのは絵描きさんです。東京以外で文楽の道具を仕切る会社の大先輩です。

ものの5~10分でちゃちゃっと仕上げていまいました(笑)さすが手慣れていますよね。いつもそうなんですよ。

(ふる)そっか、鈴はそうやってベテランの方の中でいろいろ勉強させていただいているんだね。よかったね。
それで…全体の写真は?
…ここしか撮ってない??そうなの???陰影のついた石橋の全体像が観たい!

…そう思っていたら知立市文化会館のプロデューサーの品川佳代さん、企画・構成・演出、そして人形浄瑠璃技芸員の吉田勘緑さん、
脚本・キーボードの佐原一哉さん、沖縄民謡歌手の古謝美佐子さんから掲載のOKをいただき、
このコーナーに舞台写真を掲載させていただけることになりました。ありがとうございます。

では、舞台の様子をお楽しみください。

舞台写真舞台写真舞台写真

知立市文化会館 人形浄瑠璃の可能性その① 2008年2月3日公演 撮影:小林脩造

Q4.舞台写真を観て、どんな気分ですか?

(鈴)舞台写真をみて、それにしても背景幕が派手だなぁ…と (製作した芸術家の方とはお知り合いなんです) 照明もカラフルですし、石橋を地味にしてよかったです
しかし、チルー伝説のお話しの中で、石橋は最も象徴的なものですから、蓮に竜と鳳凰の装飾彫刻で、荘厳な感じに仕上げてみました
但し、どーしても作品に個人的なセンスが入り交じってしましてね、ちょっとポップになってしまいました 蓮のお花と、竜の粒羅な瞳がお気に入り☆(;^_^A

兎に角、これで舞台全体が引き締まったと思います またひとつ個性的なお芝居と舞台美術が出来上がりました …とはいえ、直接お芝居を観ないことには納得できません ひとめみて「あ、失敗した」と思うかも!?(^^;

(ふる)私は素敵だと思うけど、プロは眼がきびしいのでしょうね(笑)

観たいですね。聴きたいですね。

私は、今年の夏に徳島で行われる公演があると聞いて、「徳島まで行って観ようかな…いやっ、絶対観たい!そう思ってます。」

詳細がわかったら、また皆さんにお知らせしたいと思います。

鈴は、フランス公演のスタッフとして同行するため3月1日に日本を旅立ちます。

公演の合間にステンドグラスの勉強に行くという、フランスの教会の様子を教えてもらうのが楽しみです。

そして、フランスの方が人形浄瑠璃の公演を観たらどんな反響があるのかとても楽しみにしています。

妹よ、気をつけていってらっしゃ~~い♪


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